夜景を見て救われた話

親友の死

先月、親友が自殺するという出来事がありました。

ぼくの人生の中でも最も大きな出来事で、何をするにも気力が湧かない状態になりました。

軽いうつ状態です。

自分がもっと寄り添ってあげられていたら、もっと話を聞いていれば・・・

結局何もしてあげられなかった。

後悔してもしきれない。

でもコロナで会っていなかったために実感がない。

全てを塞ぎ込み、自分を責める日々が続きました。

そんな中、ふと夜景を見に行こうという話になり、友人２人を連れて深夜２時ごろ家を出発しました。

ぼくらが目指したのは、鷲ヶ峰コスモスパークという場所。

和歌山県有田郡有田川町に位置する鷲ヶ峰コスモスパークは、標高586mで、秋にはコスモスが一面に咲き乱れます。

見ごろはこんな感じ。ホームページの写真を貼っておきます。

この写真を見ると、昼の鷲ヶ峰も行ってみたい・・・

ぼくらが出かけたのは深夜２時。なんとなく夜景が見たいと思っておりました。

海南市側から、鷲ヶ峰を目指したぼくたちは、狭い山道を通り、山を越えて一時間半くらいかけてようやく鷲ヶ峰へ。

頂上について・・・あたりは真っ暗で誰もいない。

それもそのはず、到着は３時半ごろ。

僕らだけがそこにおりました。

頂上から一望すると和歌山の景色が目に映る。

スマホの写真でも、こんなにきれいに撮れました。

だけど、スマホでいくら写真を撮っても、自分の目に映っている景色と違う気がしたんですよね。

なんだろう？

僕は和歌山の人ではありませんが、自分の目に映っている景色には、和歌山らしさがあったような気がいたします。

決して都会とは言えませんが、ひっそりしていながらも、力強さのようなものを感じることができました。

追記：星もとてもきれいでした。

景色を見ながら様々なことが頭をよぎりました。

一番は、亡くなった親友のこと。

空を見ながら、思いを巡らせる。

世の中にはいろいろなひとがいるのに・・・

深夜に夜景を見に来る人もいれば、深夜に必死にお仕事をしてる人もいる。ゲームをしている人もいれば、寝てる人もいる。

・・・もっと他の選択肢があっただろう。

・・・ゆっくり休んでくれ。

ぼくは、この夜景に救われました。

この夜景を見て、まだ生きたいと思ったし、死にたくないと思いました。

まだまだいろいろな景色を見たいと思いました。

世の中には、死にたいと思ってる人がたくさんいます。

生きる希望がない、未来が暗い、やりたいことがないなどなど。

おそらく夜景を見たら、少し気が楽になります。

いろんな人がいるんだ。そう思えるだけでも、立ち直る勇気が出てきます。

深夜でも動いている街、明かりを眺めると、こみ上げるものがあります。

なるようになるさ。生きていたい。

そう思えた場所でした。